シンポジウムは2014年11月14日(金)に無事終了いたしました。
多くの皆様にご参加いただきありがとうございました。
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2014年は本田賞の35回目の表彰の年に当たります。これを機会に、産業の発展、文明の進化によって得られた恩恵と、同時にもたらされた現代社会が直面する様々な問題との均衡について、現在の課題を再認識・共有するとともに、その解決に向けて今何がなされるべきなのか、また科学技術が進む方向性はいかにあるべきかについて議論する場を設けることとしました。
今回開催するシンポジウムでは、基調講演に続く記念講演として、過去の本田賞受賞者から選ばれた異なる分野を専門とする4名の科学者・経済学者が、異なる4つの切り口に従って、それぞれの持論を展開します。
最後に、記念講演を行った4名の登壇者に本年の本田賞受賞者であるヘルムート・クレメンス博士も加わってパネルディスカッションを行い、学際的な討議・意見交換を通じて、現代の視点で最も重要な課題を認識し、その解決の糸口を見いだし、シンポジウムのテーマである「人間性あふれる文明を創る」ことに向けた提言の発信を目論見ます。
社会や個人に与える影響という点で大きく変革を遂げた、科学技術に携わる者に求められる資質と倫理を問う。
地球環境問題に対し、科学者や技術者がとるべき方向性を探る。
人間と技術の共生という観点から、技術革新のあるべき姿を追い求める 。
生命科学技術の進歩と可能性、さらには生命の尊厳について考察する。
日程: 2014年11月14日(金)
時間: 12:30〜17:30 (開場11:45)
会場: 日経ホール 東京都千代田区大手町1-3-7 日経ビル [MAP]
主催: 公益財団法人本田財団
後援: 日本経済新聞社
小島 明 氏(本田財団理事、公益社団法人日本経済研究センター参与)
「変容する経済システム」 オーケ・E・アンダーソン博士「人間性あふれる文明の創造における技術革新の役割」ラジ・レディ博士
「生物学と医学における水分子エコテクノロジー」 デニ・ルビアン博士
[モデレーター] 角南 篤 教授(本田財団業務執行理事、政策研究大学院大学教授)
[パネリスト] オーケ・E・アンダーソン博士、
ラジ・レディ博士、デニ・ルビアン博士、
ヘルムート・クレメンス博士(本年度本田賞受賞者) ほか
*テーマは変更になることがあります。
*講演及びパネルディスカッションは日英同時通訳を行います。
1936年スウェーデン生まれ。1995年第16回本田賞受賞。
ヨンショーピン・インターナショナル・ビジネススクール経済学教授。元スウェーデン未来学研究所長
環境保全と経済発展を骨子とした地域計画、地域経済学の理論展開、都市づくりなどに多大な功績を上げた。地球環境問題が深刻化する中、自然環境の保全と地域経済発展の両立を図る理論モデルとして、次世代の産業社会「C 社会」──創造性(Creativity)、コミュニケーション容量(Communication capacity)、製品の複雑性(Complexity of products)を提唱しているアンダーソン博士が、次世代型産業社会を展望する。
[ 講演要旨 ]
1937年インド生まれ。2005年第26回本田賞受賞。
米国カーネギーメロン大学計算機科学科教授
コンピュータ科学とロボット工学の世界的先駆者。その広範にわたる研究は教育・医療・福祉に大きく貢献。中でも音声認識や人工知能に関する研究は現代のコンピュータテクノロジーの基盤となっている。国籍、言語、年齢・性別、経済格差を問わず誰もがその技術の恩恵を享受できることが、ロボット工学と知能システムの目指すべき未来だと考えるレディ博士。彼が標榜するガーディアン・エンジェル・テクノロジーとは?
[ 講演要旨 ]
1957年フランス生まれ。2012年 第33回本田賞受賞。
フランス・ニューロスピン(NeuroSpin)超高磁場MRI 研究センター所長
より精細によりスピーディーに人体内部を映像化する拡散MRI技術の基礎から臨床応用までを確立。拡散MRIを用いることで、急性脳梗塞の早期治療が可能になっただけでなく、診断精度が向上したことで手術時に脳繊維を損傷してしまうなどの事故を激減した。脳内を鮮明に映像化できるため、神経疾患等の治療法の劇的な発見やさまざまな器官に対する応用の期待が高まっている。ルビアン博士は拡散MRIを通して水の知られざる姿に注目する。
[ 講演要旨 ]
[パネリスト]オーケ・E・アンダーソン博士、ラジ・レディ博士、デニ・ルビアン博士、ヘルムート・クレメンス博士
[モデレーター] 角南 篤 教授
本田賞の受賞者たちがそれぞれの専門分野の視点から、持続可能な社会の実現への想いを語り、未来への扉を開く。
本田賞35回記念シンポジウム事務局
電話 03-6661-2475
受付時間 10:00〜17:30(土・日・祝日を除く)