Home本田賞2014年 贈呈式レポート

贈呈式レポート

※受賞者・ご来賓の所属・役職・プロフィール内容は受賞当時のものです。

2014年本田賞 贈呈式レポート

2014年11月17日、帝国ホテル

左より石田理事長・クレメンス博士・ルート夫人・本田顧問
35回目となる2014年本田賞贈呈式は、11月17日東京の帝国ホテルにおいて在外公館経済科学担当者、政策担当者、学識者、報道関係者など、250名を招き開催されました。
本年は、軽量構造用チタンアルミ金属間化合物、ɤ-TiAl基合金を開発したオーストリア レオーベン鉱山業大学金属物理・材料試験学部長のヘルムート・クレメンス博士が受賞しました。

受賞者紹介ムービー

クレメンス博士による受賞記念講演

「技術革新の成長と限界における材料の役割」


クレメンス博士

アルミニウム・超合金といった近代材料が蒸気機械・航空機等を実現させ、シリコン等の機能材料が半導体技術を高め情報化社会を築くなど、人類の技術的進歩の限界はかなりの部分まで材料に決定づけられています。
しかし現代文明の進歩がもたらした二酸化炭素排出による気候変動は深刻で、環境負荷の少ない、新しい先進材料による革新が必要です。航空機もその1つであり、低燃費の次世代エンジン「ギヤードターボファンエンジン」が開発されました。このエンジンに使われた新技術の1つが、我々が開発したチタンアルミ金属間化合物、TNM合金です。チタンアルミ合金には、室温において延性が低く、高温でも鍛造が非常に難しいという課題がありました。しかし最新の実験的手法を用いた原子レベルのシミュレーションや加工中の相変化のその場観察により、熱間加工の際には「軟らかく」、構造用部品として使用される際には「硬い」という適応性を持った、鍛造が可能なチタンアルミ金属間化合物の開発に成功しました。
このエンジンは間もなく実用化となり、材料科学者の研究人生におけるハイライトとなります。こうして一人一人が「人間性あふれる文明の創造」のために役割を果たす必要があるのです。

記念講演録PDF



ご来賓祝辞

駐日オーストリア大使
ベルンハルド・ツィムブルグ閣下
東京工業大学教授
竹山 雅夫氏

本田技研工業(株)代表取締役会長
池 史彦氏

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