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懇談会レポート

2015年12月07日

第136回
「セルロースナノファイバー —日本には資源も知恵もある—」
2015年12月7日 コートヤード・マリオット銀座東武ホテル

木材のスペシャリストである矢野氏は、15年程前から植物由来の高機能材料として注目を集めるセルロースナノファイバー(CNF)研究に着手され、世界で初めて CNFを使った透明素材の開発に成功した、この分野の第一人者です。 多くの工業製品で使われる鉄やプラスチックなどの素材は安価で加工がしやすい一方、生産には多くのエネルギーやCO2を費やすものです。矢野氏は地球上の資源を浪費する社会から、太陽エネルギー依存型社会への移行を目指す現代社会において、木材や植物繊維を原材料とするCNFは石油由来のマテリアルに置き換わる重要な材料になると説明します。
すべての植物細胞は「ナノファイバー構造」を基本骨格として持っており、これを原料とすれば鉄やプラスチックよりも軽量・高剛性な素材を作ることができます。国土の7割を森林が占める日本でCNFの量産化が実現すれば、日本経済と地域産業の活性化に大いに役立つと話しました。
最先端素材が木材や植物といった身近な原料から生まれる事実に衝撃を受けた参加者からは、予定時間を超過するほど多くの質問が寄せられました。

矢野 浩之氏
京都大学生存圏研究所生存圏開発創成研究系 教授


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2015年09月10日

第135回
「中東、アラブ、イスラームの世界、そこが知りたい!〜アラブ世界の理解への挑戦〜」
2015年9月10日 コートヤード・マリオット銀座東武ホテル

アブドーラ氏は日本語とアラビア語の対照を研究する言語学研究者として活動しながら、天皇皇后両陛下やアラブ諸国要人のアラビア語通訳も務める一方、日本語教師を目指す外国人の指導にあたっています。
中東とは、イランを東端としてトルコ、イエメン、エジプトを含む地域のこと。アラブとは、アラビア語を話す地域・人のこと。そしてイスラームとは、イスラーム教のことです。現在の日本では中東・アラブ・イスラームはほぼ同義語のように扱われており、アラブに対する基本的な理解が進んでいないとアブドーラ氏は解説します。
また、海外の新聞に掲載された風刺画を引き合いに、テロや宗教、民族対立が同時多発的に発生し、アラブの人々が絶望感に包まれて暮らしている現状を紹介。イスラーム過激派のニュースばかりが報道され、偏った情報しか入手できない日本社会に対し「イスラーム教徒は世界の1/4を占めるメジャーな存在。避けられない文化だからこそ理解を深めるべき」と警鐘を鳴らしました。
講演は質疑応答形式で進行し、参加者からはアラブに対する素朴な疑問・質問が多数寄せられ、大いに盛り上がりました。

アルモーメン・アブドーラ氏
東海大学国際教育センター 准教授


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2015年06月29日

第134回
「ライフスタイル変革のイノベーション」
2015年6月29日 コートヤード・マリオット銀座東武ホテル
古川氏は90歳前後の高齢者に当時の暮らしについて聞き、持続可能なライフスタイルデザインのヒントを得る「90歳ヒアリング」活動を2009年から推進しています。
現在90歳前後の世代は戦前に成人し、エネルギー消費量が今の半分であった1960年には40歳となった、自然と共に生きる暮らしを覚えている世代です。厳しい制約下であっても豊かさを感じられた当時の生活をひもとくことで、温暖化をはじめとした地球環境の変化に対応した、持続可能なライフスタイルデザインの可能性が広がると、古川氏は解説します。
一方で、ライフスタイルは個人が自由に選択するものであり、誰かに押し付けられるものではない点を指摘。今後、個人が暮らしの有り様を決めるにあたっては、自治体や地域コミュニティが大きな役割を担うだろうと語りました。
具体例として、一つの器に様々な機能を盛り込んだ伊賀焼の窯元や、金継ぎして修繕した器を積極的に利用するレストランの取り組みなどを紹介。制約を心の豊かさに変換できるテクノロジーの誕生に期待を寄せました。

古川 柳蔵氏
東北大学大学院環境科学研究科 准教授


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2015年03月20日

第133回
「マルチスケール・マルチフィジックス心臓シミュレータUT-Heart」
2015年3月20日 コートヤード・マリオット銀座東武ホテル
久田氏は過去十数年にわたって、絶え間なく働き続けるヒトの心臓を分子レベルから精密にコンピュータ上でモデル化し、タンパク分子の運動から心臓の拍動までを統合してシミュレートする研究を行っています。
ヒトの心臓は80年以上もの間一瞬も休むことなく拍動し、握りこぶし程度の大きさであるにもかかわらず、一生では巨大タンカー1隻分の血液を拍出します。
講演では久田氏のチームが開発した心臓シミュレータ「UT-Heart」が、基礎医学だけでなく、実際の医療現場での活用まであと一歩の段階である現状を紹介。過去に行われた難易度の高い心臓手術を再現し、手術アプローチの妥当性検証を重ねることによってシミュレーションの精度を高める取り組みを解説しました。
また、創薬や除細動装置といった医療機器開発への実績に触れながら、シミュレーションは物理現象を再現するものではなく、有意義な実験を行うために大胆な予測を立てるための技術であると語りました。
複雑な心臓メカニズムを動画で分かりやすく解説した講演に、多くの参加者が深くうなずき、多くの質問が寄せられました

久田 俊明氏
東京大学大学院特任教授


※尚、本講演内容には個人情報を含む臨床応用例が多く含まれるため、財団レポートの制作及び映像公開は致しませんのでご了承ください。


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