贈呈式レポート |
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※受賞者・ご来賓の所属・役職・プロフィール内容は受賞当時のものです。
2012年本田賞 贈呈式レポート
2012年11月19日、帝国ホテル

左より石田理事長・ルビアン博士・博士ご令嬢 アーメル様・中島副理事長
33回目となる2012年本田賞贈呈式は、11月19日東京の帝国ホテルにおいて在外公館経済科学担当者、政策担当者、学識者、報道関係者など、250名を招き開催されました。
本年は、急性脳梗塞診断のための拡散MRI技術を確立した仏ニューロスピン超高磁場MRI研究センター所長のデニ・ルビアン博士が受賞しました。
本年は、急性脳梗塞診断のための拡散MRI技術を確立した仏ニューロスピン超高磁場MRI研究センター所長のデニ・ルビアン博士が受賞しました。
受賞者紹介ムービー
ルビアン博士による受賞記念講演
「ヒトの脳内水分子を活用したエコテクノロジー」
ルビアン博士
拡散MRIは、分子の拡散運動(ブラウン運動)を応用したMRI撮像法の一つです。この技術は脳細胞の構造的解明を可能にし、急性脳梗塞診断の時間短縮やがん診断への活用、脳神経回路のマッピング(地図作成)など多方面に応用されています。さらに、小川誠二博士が開発した脳機能を見る機能的MRI(fMRI)と組み合わせた撮像法は「水拡散MRI」と名付けられ、神経細胞活動の把握にも導入されています。脳は訓練や生活で柔軟に変化する可塑的な器官。脳のダイナミックな変化を理解し解明するためには、水分子の研究が欠かせません。今後も拡散MRI研究の発展を通じて、精神疾患の治療や身体障害者の代替機能開発、教育分野への応用など、様々な分野で世界中の人々に貢献できると信じています。
ご来賓祝辞
- 駐日フランス大使クリスチャン・マセ閣下
- 東北福祉大学特任教授小川 誠二氏
- 本田技研工業(株)代表取締役社長伊藤 孝紳氏