※受賞者の所属・役職・プロフィール内容は受賞当時のものです。
本田財団(設立者:本田宗一郎・弁二郎兄弟、理事長:川島廣守)は、2006年の本田賞を米国コロンビア大学名誉教授で同大学地球研究所の科学技術・グローバル開発センター責任者でもあるイノベーション研究*1の第一人者、リチャード・R・ネルソン博士(Dr. Richard R. Nelson)に授与することを決定した。ネルソン博士は27人目の本田賞受賞者となる。
ネルソン博士は、長年に亘る研究を通じて、技術が社会で果たす役割について考察を深め、科学技術の進歩や社会制度におけるイノベーションが、産業や経済の成長・衰退に与える影響に着目し、他に先駆けて学術的分析を行った。
ネルソン博士の代表的業績である「経済変動の進化理論」(An Evolutionary Theory of Economic Change, Nelson & Winter, 1982)の発表以来、世界中で様々な研究がなされ、先進国のみならず途上国の健全な発展や社会の変革に大きな影響を与えたとされる。
本田財団が設立以来提唱してきた「エコ・テクノロジー*2」の概念は、ネルソン博士のイノベーション研究理念と合致するものである。またイノベーションは技術者・経営者として本田宗一郎が常に追い求めた基本行動理念でもあった。
第27回本田賞授与式は本田宗一郎の生誕100年目にあたる2006年11月17日に東京の帝国ホテルで行われ、副賞として1,000万円が贈呈される。
*1 イノベーション(Innovation)研究 技術革新だけでなく、市場の創出や開発・生産・流通プロセス、企業マネジメント、法規・諸制度改革など、社会システム全体を研究する概念。
*2 エコ・テクノロジー(Eco-Technology) 文明全体をも含む自然界をイメージしたEcology(生態学)とTechnology(科学技術)を組み合わせた造語。人と技術の共存を意味し、人類社会に求められる新たな技術概念として1979年に本田財団が提唱。
ネルソン博士は、長年に亘る研究を通じて、技術が社会で果たす役割について考察を深め、科学技術の進歩や社会制度におけるイノベーションが、産業や経済の成長・衰退に与える影響に着目し、他に先駆けて学術的分析を行った。
ネルソン博士の代表的業績である「経済変動の進化理論」(An Evolutionary Theory of Economic Change, Nelson & Winter, 1982)の発表以来、世界中で様々な研究がなされ、先進国のみならず途上国の健全な発展や社会の変革に大きな影響を与えたとされる。
本田財団が設立以来提唱してきた「エコ・テクノロジー*2」の概念は、ネルソン博士のイノベーション研究理念と合致するものである。またイノベーションは技術者・経営者として本田宗一郎が常に追い求めた基本行動理念でもあった。
第27回本田賞授与式は本田宗一郎の生誕100年目にあたる2006年11月17日に東京の帝国ホテルで行われ、副賞として1,000万円が贈呈される。
*1 イノベーション(Innovation)研究 技術革新だけでなく、市場の創出や開発・生産・流通プロセス、企業マネジメント、法規・諸制度改革など、社会システム全体を研究する概念。
*2 エコ・テクノロジー(Eco-Technology) 文明全体をも含む自然界をイメージしたEcology(生態学)とTechnology(科学技術)を組み合わせた造語。人と技術の共存を意味し、人類社会に求められる新たな技術概念として1979年に本田財団が提唱。
リチャード・R・ネルソン博士の略歴:
1952年
オベリン大学(米オハイオ州)卒業
1956年
イエール大学大学院(博士号取得)
1957年
オベリン大学助教授
1957~ 1960年および1964~1968年
ランド研究所エコノミスト
1960~ 1961年
カーネギー工科大学助教授
1961~ 1963年
経済諮問委員会上級諮問委員
1968~ 1986年
イエール大学経済学部教授
1980~ 1986年
イエール大学社会政策研究所所長
1986~ 2005年
コロンビア大学教授
2005年 ~現在
コロンビア大学名誉教授
1952年
オベリン大学(米オハイオ州)卒業
1956年
イエール大学大学院(博士号取得)
1957年
オベリン大学助教授
1957~ 1960年および1964~1968年
ランド研究所エコノミスト
1960~ 1961年
カーネギー工科大学助教授
1961~ 1963年
経済諮問委員会上級諮問委員
1968~ 1986年
イエール大学経済学部教授
1980~ 1986年
イエール大学社会政策研究所所長
1986~ 2005年
コロンビア大学教授
2005年 ~現在
コロンビア大学名誉教授