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財団のあゆみ

科学技術の力を、真に人類の幸福と平和に役立たせること。これが、わたしたち本田財団のミッションです。

創設者沿革

叡知を人間の幸福のために

当財団は、本田技研工業の創業者である本田宗一郎と、その弟・弁二郎の寄付金によって、1977年12月に設立されました。財団設立のきっかけは、その前年、DISCOVERIES*1と名づけられた国際シンポジウムを開催したことに端を発します。

ホンダは二輪・四輪メーカーとして、社会のなかでのバイクやクルマといった交通手段がどうあるべきかを問い続けてきました。とりわけ安全面については、ハード(製品)とソフト(教育)の両面から積極的なアプローチが必要と認識し、1970年に「ホンダ安全運転普及本部」を発足させました。

しかし、その活動範囲が広まるにつれ、一企業内で扱うことに限界を感じ、1974年に誕生したのが、本田藤沢記念財団国際交通安全学会*2(IATSS)です。この学会は、社会における自動車のあり方、交通社会の現状と将来のあり方をテーマとし、広く学識経験者や知識人、産業人を学際的に集めて、自由に討議し研究していく場づくりを掲げました。

交通や安全工学をはじめとする多方面の知識人が集まり活動をしていたIATSSですが、活動を広く普及させるには海外へも広く発信すべきだとして、1976年に「ディスカバリーズ(DISCOVERIES)」と銘打たれた国際シンポジウムを開催。「人間の知恵と交通」をテーマに行われた会は、狭義の交通・安全の枠を超えて、あらゆる専門分野から学際的、文明論的なアプローチがなされ、広範囲な討議が行われました。

その反響は想像以上に大きく、とりわけ文明論的、学術的なアプローチが高い評価を得て、継続的にシンポジウムを開いていくべきとの機運が高まりました。そして、誰よりも大きな衝撃を受けたのは、他ならぬ本田宗一郎自身でした。そして1977年、ディスカバリーズの運営母体として、本田財団は設立されたのです。

1979年に開催された「ディスカバリーズ国際シンポジウム ストックホルム1979」において『ディスカバリーズ宣言』を発表。財団活動の根幹となる3つの取り組みが規定されました。

この宣言に沿って、1980年には、エコテクノロジーの観点から顕著な業績をあげた個人またはグループに授与する国際褒章『本田賞』を創設。以来、世界に新たな価値をもたらした科学技術者の業績を讃える活動を続けています。

また、2006年には財団設立30周年記念事業として、アジア各国の優秀な理工系の学生を対象とした『Y-E-S奨励賞』がスタート。このように当財団は、活動範囲を拡大し、現在に至っています。

*1. 環境全体において、人間活動に何が本質的問題かを発見する──という意味の英文の頭文字を取ったもの
*2. 現在の公益財団法人国際交通安全学会

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our mission

創立者

本田宗一郎は明治39(1906)年11月17日鍛冶職人の長男として生まれ、中学校卒業まで光明村(現浜松市)で過ごしました。大正11(1922)年に尋常高等小学校を出ると、東京の自動車修理工場「アート商会」に勤務。昭和3(1928)年、「アート商会浜松支店」を設立して自動車修理業を開始。昭和11(1936)年に東海精機重工業を創業し、ピストンリングの製造やさまざまな機械類の開発を行う。

戦後、自身が持つこの会社の株式を売却。昭和23(1948)年、「本田技研工業株式会社」を設立し、社長に就任。みずから内燃機関の研究に従事し、二輪車の製造を開始。四輪車にも参入し、Hondaを日本を代表する世界的企業に育てあげた。昭和48年(1973)年、67歳で社長の座を退き、最高顧問に就任。昭和52(1977)年、本田財団を設立。長年にわたる功績に対して勲一等旭日大綬章を受章。平成3(1991)年8月5日、肝不全のため84歳で死去。

主な受賞歴に、昭和27(1952)年藍綬褒章をはじめ、スウェーデンの北極星勲章、フランスのレジオン・ドヌール勲章、ベルギーのレオポルドII世勲章、アメリカ機械工学会ホーリーメダル(1980年)、国連環境計画世界の500人賞(1987年)、国際自動車連盟ゴールドメダル賞(1990年)など受章多数。1989年には日本人として初めて米国の自動車殿堂入りを果たした。

なお、本田賞の贈呈式は毎年、本田宗一郎の誕生日である11月17日に合わせて行われる。

財団のあゆみ

2023年
11月

第44回本田賞贈呈式開催

4月

再開発により事務所移転

2022年
11月

第43回本田賞贈呈式開催

7月

2021年度・年次活動報告書発行

2021年
11月

第42回本田賞贈呈式開催

7月

2020年度・年次活動報告書発行

7月

第4回Honda Y-E-S Forum開催

2020年
11月

第41回本田賞贈呈式開催

7月

2019年度・年次活動報告書発行

2019年
12月

カンボジア王立プノンペン大学共催シンポジウム(プノンペン)

11月

第40回本田賞贈呈式開催

8月

バングラデシュでY-E-S奨励賞開始

7月

2018年度・年次活動報告書発行

2018年
11月

第39回本田賞贈呈式開催

7月

2017年度・年次活動報告書発行

7月

第3回Honda Y-E-S Forum開催

5月

カザフスタン初代大統領図書館共催シンポジウム(アスタナ)

2017年
11月

第38回本田賞贈呈式開催

7月

2016年度・年次活動報告書発行

2016年
11月

第2回Honda Y-E-S Forum開催

11月

第37回本田賞贈呈式開催

7月

2015年度・年次活動報告書発行

5月

ウズベキスタン科学技術開発調整委員会共催シンポジウム(タシケント)

2015年
11月

第1回Honda Y-E-S Forum開催

11月

第36回本田賞贈呈式開催

7月

2014年度・年次活動報告書発行

2014年
12月

サウジアラビア王国高等教育省共催シンポジウム(リヤド)

11月

第35回本田賞贈呈式開催

11月

本田賞35回記念シンポジウム

11月

本田財団「Our Mission」新版発行

7月

ミャンマーでY-E-S奨励賞開始

7月

2013年度・年次活動報告書 発行

2013年
11月

第34回本田賞贈呈式開催

7月

2012年度・年次活動報告書 発行

2012年
11月

第33回本田賞贈呈式開催

7月

2011年度・年次活動報告書 発行

6月

インドネシア商工会議所(KADIN) 共催シンポジウム(ジャカルタ)

6月

ミャンマー元日本留学生協会(MAJA) 共催ワークショップ(ヤンゴン)

2011年
11月

第32回本田賞贈呈式開催

 
8月

公益財団法人へ移行

 
8月

三代目理事長 石田寛人就任(8月1日)

 
7月

二代目理事長 川島廣守退任(7月31日)

 
5月

2010年度・年次活動報告書発行

2010年
11月

第31回本田賞贈呈式開催

 
9月

「本田賞15年の歩み-1995~2009」発行

 
3月

2009年度・年次活動報告書 発行

2009年
11月

第30回本田賞贈呈式 開催

 
3月

2008年度・年次活動報告書 発行

2008年
11月

第29回本田賞贈呈式 開催

 
4月

カンボジアとラオスでY-E-S奨励賞開始

 
3月

創立30周年記念誌「Our Dream」発行
タイ国立科学技術開発機構(NSTDA)共催シンポジウム(バンコク)
2007年度・年次活動報告書 発行

2007年
8月

Y-E-S奨励賞インド開始

 
2月

年次活動報告書Vol.1発行
インド工業連盟共催シンポジウム2007(ニューデリー)

2006年
11月

本田宗一郎 生誕100年
本田財団「Our Mission」発行
WEBサイト全面改訂

 
6月
Y-E-S奨励賞開始(ベトナム)
2005年
11月
エコ・テクノロジーワークショップ2005ホーチミンシティ
 
10月
世界物理年日本委員会より表彰
 
2月
日越・国際シンポジウム(ハノイ)国際シンポジウム2005ハノイ
2003年
3月
「本田財団25年の歩み」発行
2002年
10月
本田財団創立25周年記念 日・中・韓国際シンポジウム (東京) 本田財団創立25周年記念
日・中・韓国際シンポジウム (東京)
2000年
10月
日韓・指導者フォーラム(ソウル)
1999年
11月
第20回本田賞贈呈式
1998年
10月
北京大学・国際シンポジウム(北京)
1996年
6月
中欧諸国の経済・社会展望懇談会(ウィーン)
1995年
11月
「本田賞15年の歩み-1985~1994」発行
1994年
11月
本田賞15周年記念エコテクノロジ-・シンポジウム(東京)
1993年
10月
カナダシンポジウム(オタワ)
 
10月
第11回ディスカバリーズ国際シンポジウム(トロント)
1992年
12月
創設者 本田弁二郎顧問没(12月1日)
 
9月
台湾シンポジウム(台北)
 
1月
川島廣守 理事長就任
1991年
8月
創設者 本田宗一郎顧問没(8月5日)
 
6月
第10回ディスカバリーズ国際シンポジウム(ボン)第10回ディスカバリーズ国際シンポジウム(ボン)
1989年
11月
第10回本田賞贈呈式
 
9月~
10月
ユーロパリア89ジャパンの一環として科学技術シンポジウムを共催
(ブラッセル、ツールーズ、ヴァレーゼ、ベルリン、リスボン)
1988年
9月
第5回本田・アニェリ両財団共催懇談会(トリノ)
1987年
12月
本田財団・オーストラリア科学工学アカデミー共催懇談会(東京)
 
7月
第9回ディスカバリーズ国際シンポジウム(ウィーン)第9回ディスカバリーズ国際シンポジウム(ウィーン)
1986年
11月
中国社会科学院日本研究所共催懇談会(北京)
 
10月
第4回本田・アニェリ両財団共催懇談会(東京)
1985年
10月
第8回ディスカバリーズ国際シンポジウム(ブリュッセル)第8回ディスカバリーズ国際シンポジウム(ブリュッセル)
 
9月
第3回本田・アニェリ両財団共催懇談会(トリノ)
1984年
8月
第7回ディスカバリーズ国際シンポジウム(メルボルン)第7回ディスカバリーズ国際シンポジウム(メルボルン)
 
5月
第2回本田・アニェリ両財団共催懇談会(東京)
1983年
12月
マレーシア国際シンポジウム(クアラルンプール)
 
9月
第1回本田・アニェリ両財団共催懇談会(トリノ)
 
4月
第6回ディスカバリーズ国際シンポジウム(ロンドン)第6回ディスカバリーズ国際シンポジウム(ロンドン)
1982年
5月
第5回ディスカバリーズ国際シンポジウム (オハイオ州コロンバス)第5回ディスカバリーズ国際シンポジウム
(オハイオ州コロンバス)
1980年
11月

第1回本田賞贈呈式
第2回本田財団東京会議

1979年
8月
第4回ディスカバリーズ国際シンポジウム(ストックホルム)第4回ディスカバリーズ国際シンポジウム
(ストックホルム)
1978年
11月
第1回本田財団東京会議
1978年
10月
第3回ディスカバリーズ国際シンポジウム(パリ)第3回ディスカバリーズ国際シンポジウム(パリ)
1977年
12月
本田宗一郎・弁二郎の出損により本田財団設立
下田武三初代理事長就任
1977年
11月
第2回ディスカバリーズ国際シンポジウム(ローマ)第2回ディスカバリーズ国際シンポジウム(ローマ)
1977年
5月~6月
ディスカバリーズ活動を広めるため 本田宗一郎、欧州各国を訪問
1976年
10月
第1回ディスカバリーズ国際シンポジウム(東京)第1回ディスカバリーズ国際シンポジウム(東京)

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本田賞受賞者一覧

Y-E-S奨励賞受賞者一覧

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