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懇談会レポート

2013年12月18日

第128 回
「ヒト多能性幹細胞(ES/iPS 細胞)の再生医療と創薬への応用」
〜世界の現状と実用化に必要な技術開発〜
2013年12月18日・東京會舘
中辻氏は、日本で初めてヒトES 細胞株樹立に成功し、分配体制を確立させました。さまざまな細胞へ分化できる多能性と、無制限の増殖能力を持つヒト多能性幹細胞への期待は高く、医学や創薬への幅広い応用に向けて世界中で研究開発が進んでいます。
しかし中辻氏は、実用化は簡単ではなく、安定的な増殖方法をはじめ数多くの課題があると指摘し、その解決策を紹介されました。さらに、ES 細胞にまつわる日本社会での誤解や単純化について実例を挙げて説明され、今後日本がこの分野でリードしていくには、日本の強みと弱みを正確に把握する必要があると語られました。
実用間近だろうと考えていた参加者は、これまでの誤った理解と現実に驚くと共に見識を新たにし、この分野でのリーダーを目指す日本の活躍に期待が高まりました。
中辻 憲夫氏
京都大学 物質—細胞統合システム拠点 教授・設立拠点長

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2013-4

2013年08月29日

第127回
「宇宙のしわと種」
2013年8月29日・東京會舘
村山氏は2007年に機構長に就任したカブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)を基点に、物理学者として素粒子理論、初期宇宙論を専門に活動している、宇宙研究をリードする研究者の一人です。国立天文台すばる望遠鏡を用いたSuMIRe (すみれ)プロジェクトを率い、超広視野イメージングと超広視野分光器(PFS)という最先端の宇宙観測によって宇宙の起源に迫る取り組みは世界から注目されています。
幼少期に夜空を眺めながら思った宇宙のはじまりや人類がなぜ生まれたのかといった素朴な疑問の探求が、宇宙研究のきっかけだったと語られました。原子1個よりも小さかった宇宙が爆発的膨張によって138億光年にまで広がり、その過程で生まれた“しわ” に未知の物質である暗黒物質が集まって星が生まれ、銀河が形成されたという理論について研究成果を交えながら説明されました。
難解な宇宙理論を、初学者向けに分かりやすく解説する村山氏の軽妙な語り口に誘われ、参加者からは思わず笑い声がもれる和やかな講演となりました。
村山 斉氏
東京大学 国際高等研究所
カブリ数物連携宇宙研究機構 機構長

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2013-3

2013年06月14日

第126回
「核融合エネルギー」〜国際協力で進む人類究極のエネルギー源の開発〜
2013年6月14日・東京會舘
関氏は、国際協力による国際熱核融合炉(ITER)の工学設計完成に多大なる貢献をした、核融合における熱工学の第一人者です。核融合は太陽のエネルギー放射を原理としたもので「地上に太陽をつくる」研究ともいわれ、日本をはじめEU、アメリカなど世界各国が協力して研究開発が進められています。
関氏は核融合に関する初歩的な理論から、日本における核融合実験の歩みを解説。そのうえで日本がITERにおいて重要な役割を担ってきた点を紹介されました。2015年からフランスのカダラッシュで実験炉の建設がスタートしますが、まだ科学的・技術的実現性を検証する段階であり、実用化を議論するのは時期尚早と語られました。
2011年に福島第一原子力発電所での事故が発生し、原子力開発そのものに不安と懸念を抱いていた参加者に対して、関氏は安全性については今後も検証を継続するとともに、原子力開発のあり方について引き続き議論をしていく重要性を指摘されました。
関 昌弘氏
一般財団法人高度情報科学技術研究機構 理事長

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2013-2

2013年03月13日

第125回
「ナノフォトニクス」〜光でナノを見る〜
2013年3月13日・東京會舘
他の人が考えないこと、常識外れなことを主張すると異端妄説だと非難される。しかし新しいものを生みだすには、あえて無謀なことに挑戦し、今日の非常識を明日の常識にできると信じて研究を続けてきた。長年抱いていた「光でナノを見たい」という夢も、波長がミクロンサイズの光で、その1000分の1サイズの分子を見たいという常識外れな夢だった。それでも試行錯誤の末、金属における自由電子の集団的振動(プラズモン)によって光の短縮化に成功し、ナノを見られる顕微鏡を開発した。このプラズモンと光を組み合わせた新分野「プラズモニクス」は、観察や加工に限らず、高効率の光源やレーザー、新材料開発など様々な応用分野へ拡大できる。さらには近赤外光に対する2光子吸収現象を利用して、3次元ナノ構造物の作成技術を確立した。これはペタバイト*の光ディスクや、将来的には体内で治療するマイクロマシンの実現も考えられる。また研究だけではなく、2005年には最新顕微鏡の製造・販売会社を設立し、人材育成や産業創出への貢献を目指している。

*1ペタバイト(PB: petabyte)=1000テラバイト(TB: terabyte)
河田 聡氏
大阪大学大学院教授

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2013-1

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