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懇談会レポート

2025年04月16日

第156回
「睡眠の謎に挑む~健やかな睡眠から始まるウェルネス~」
2025年4月16日 ホテルグランドアーク半蔵門
人間は人生の約3分の1を睡眠に費やします。健やかな睡眠は健康と生産性の維持のために必須です。しかし「なぜ全ての動物が眠るのか?」「そもそも『眠気』の脳内での実体は?」といった根本的な疑問が未だ明かされていない現状から、柳沢氏は「睡眠は神経科学最大のブラックボックスの一つ」と言います。講演では、まず睡眠研究の進捗で明らかになった事象を紹介。脳の扁桃体制御機能が弱まり感情のコントロールが難しくなる、アルツハイマー病の原因の一つと考えられる脳βアミロイドの負荷が増大させ認知症リスクを高めるといった、睡眠不足による悪影響について解説しました。また、柳沢氏が1998年に発見した睡眠・覚醒を制御する物質「オレキシン」の研究経緯に触れ、不眠症治療薬であるオレキシン拮抗薬が従来の睡眠薬で見られる依存性や酩酊感といった副作用がないことを説明しました。講演の終盤では、現在取り組んでいる在宅睡眠脳波測定サービス「InSomnograf(インソムノグラフ)」の計測結果から、不眠を感じている人の66%は客観的不眠がなく、十分睡眠が取れていると感じている人の45%が睡眠不足であると言及。「自覚している睡眠時間や睡眠の質は当てにならない」との柳沢氏の言葉に、会場から驚きの声が上がりました

柳沢 正史 氏
筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構 (IIIS) 機構長・教授

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