贈呈式レポート |
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※受賞者・ご来賓の所属・役職・プロフィール内容は受賞当時のものです。
2020年本田賞 贈呈式レポート
2020年11月17日、Honda青山ビルにて

左より石田理事長・カガーマン博士・中島副理事長
41回目となる2020年本田賞贈呈式は、11月17日に東京のHonda青山ビルにおいて初めてオンライン形式で開催され、国内外から在外公館担当者、政策担当者、学識者、報道関係者、Y-E-S受賞者など約170名が参加されました。本年は、Industrie 4.0の提唱によって世界に大きな影響を与えたドイツ工学アカデミー評議会議長ヘニング・カガーマン博士が受賞しました。
カガーマン博士による受賞記念講演
「Industrie 4.0 —経済成長と社会的利益の実現—」
ヘニング・カガーマン博士
今、我々はヨーロッパで残念ながら新型コロナウイルス感染症の第2波を経験しています。そこからどのような結論を導き出すにせよ、1つ確かなことは、デジタルトランスフォーメーションを加速させなければならないということです。それは、まさに10年前の経済危機のときに私たちが出した結論でした。
デジタル技術を用いて現実空間と仮想空間を融合するサイバーフィジカルシステムをつくり、IoT(モノのインターネット)の進歩を活用して、人だけでなくスマートマシンも接続し、サービス志向アーキテクチャーの経験を生かし、様々なソースからのサービスやデータを組み合わせ、新しいビジネスプロセスやビジネスモデルを構築できるようにしようと考えました。それだけでなく、教育や文化といった社会的な分野にも新しい革新的なソリューションをもたらしたい思いもありました。
こうして温めてきたアイデアは、様々な分野に応用が可能です。しかし、私たちは、特に生産と輸送に焦点を当てることが最優先事項であると感じていました。危機に対して最も耐性のある国は、強い製造業を持つ国であるということは、誰の目にも明らかであったからです。
Industrie 4.0の論文を発表すると、すぐに注目を集め、世界に大きなインパクトを与えました。それは、私たちが示したビジョンに説得力があり、それが経済だけでなく、社会にも大きな影響を与えることが明白だったからです。
ヘニング・カガーマン博士
今、我々はヨーロッパで残念ながら新型コロナウイルス感染症の第2波を経験しています。そこからどのような結論を導き出すにせよ、1つ確かなことは、デジタルトランスフォーメーションを加速させなければならないということです。それは、まさに10年前の経済危機のときに私たちが出した結論でした。
デジタル技術を用いて現実空間と仮想空間を融合するサイバーフィジカルシステムをつくり、IoT(モノのインターネット)の進歩を活用して、人だけでなくスマートマシンも接続し、サービス志向アーキテクチャーの経験を生かし、様々なソースからのサービスやデータを組み合わせ、新しいビジネスプロセスやビジネスモデルを構築できるようにしようと考えました。それだけでなく、教育や文化といった社会的な分野にも新しい革新的なソリューションをもたらしたい思いもありました。
こうして温めてきたアイデアは、様々な分野に応用が可能です。しかし、私たちは、特に生産と輸送に焦点を当てることが最優先事項であると感じていました。危機に対して最も耐性のある国は、強い製造業を持つ国であるということは、誰の目にも明らかであったからです。
Industrie 4.0の論文を発表すると、すぐに注目を集め、世界に大きなインパクトを与えました。それは、私たちが示したビジョンに説得力があり、それが経済だけでなく、社会にも大きな影響を与えることが明白だったからです。
ご来賓祝辞および会場の様子
- 富士通株式会社 代表取締役社長時田 隆仁氏
- ドイツ・アクセンチュア会長フランク・リーメンスペルガー氏
- 本田技研工業株式会社 取締役会長神子柴 寿昭氏
- オンライン贈呈式はHonda青山ビルを
会場に開催された