贈呈式レポート |
---|
※受賞者・ご来賓の所属・役職・プロフィール内容は受賞当時のものです。
2010年本田賞 贈呈式レポート
2010年11月17日、帝国ホテル
左より川島理事長・ダマジオ博士・ハナ夫人 ・山室副理事長
31回目となる2010年本田賞贈呈式は、11月17日東京の帝国ホテルにおいて在外公館科学技術担当者、政策担当者、学識者、報道関係者など、250名を招き開催されました。
本年は、神経科学を基に、心、脳、身体の関係性に関する研究で先駆的役割を果たした米国南カリフォルニア大学教授のアントニオ・ダマジオ博士が受賞しました。
本年は、神経科学を基に、心、脳、身体の関係性に関する研究で先駆的役割を果たした米国南カリフォルニア大学教授のアントニオ・ダマジオ博士が受賞しました。
受賞者紹介ムービー
ダマジオ博士による受賞記念講演
「情動の神経生物学~医学と文化の帰結」
ダマジオ博士
情動と感情の区別は重要で、情動は、科学と思考の歴史で非理性的と捉えられてきましたが、実は、生物が無意識に管理している価値があるものです。認知能力が劣る人間以外の多くの種にとって情動の所有は大変有益です。人間は進化の過程で作られた、現世最良ともいえる二つの素晴らしい機構を保持、活用しています。一つは、他の生物同様に熟考なしに現実的かつ迅速な解決をもたらす反応としての情動。もう一つは、意識や理性、膨大な知識や論理から熟考して反応を組み立てる力です。emotion(情動)という言葉の語幹がmotion(動き)ですから、情動はほぼ行動と同儀であり、特定の目標を目指す動きとも言えるのです。
ご来賓祝辞
- 駐日ポルトガル大使ジョアン・ペドロ・ザナッティ閣下
- 駐日米国大使ジョン V.ルース閣下代理ブルース・ハワード参事官
- 宮内庁長官官庁皇室医務主管日本学術会議会長国際医療福祉大学大学院教授金澤 一郎氏
- 本田技研工業(株)取締役相談役福井 威夫氏