贈呈式レポート |
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※受賞者・ご来賓の所属・役職・プロフィール内容は受賞当時のものです。
2017年本田賞 贈呈式レポート
2017年11月16日、帝国ホテルにて
左より石田理事長・松波博士・松波令夫人・本田顧問
38回目となる2017年本田賞贈呈式は、11月16日に東京の帝国ホテルにおいて、在外公館担当者、政策担当者、学識者、報道関係者など約220名を招き開催されました。
本年は、「シリコンカーバイド(SiC)パワーデバイス」の先駆的研究と実用化への貢献を果たした京都大学 名誉教授 松波弘之(まつなみ ひろゆき)博士が受賞しました。
本年は、「シリコンカーバイド(SiC)パワーデバイス」の先駆的研究と実用化への貢献を果たした京都大学 名誉教授 松波弘之(まつなみ ひろゆき)博士が受賞しました。
受賞者紹介ムービー
松波博士による受賞記念講演
「シリコンカーバイド(SiC)の研究開発と実用化(電気エネルギーの有効利用)」松波弘之博士
今日は記念講演として、「Crazy boyの歩いた道」としてお話をさせていただきたいと思います。駆け出しの若造がとんでもないテーマにとりついて、はじめは出口も見えないようなところでありましたが、私の恩師がよく言われた「工学は社会で使われて初めて意味があるのだ」、これだけはずっと自分のモットーにしてきました。そして、「人のまねはしない」、「他人と違うことをやる勇気を持って挑戦をする」というその姿勢は今も変わっておりません。
内容は、まず、半導体によるICTイノベーション。現在の状況はどんなところにあるかということを紹介させていただきます。次に電気エネルギーの有効利用。ここでパワー半導体の果たす重要な役割ということを紹介します。そして、省エネルギーという観点から、シリコンカーバイドの出番であると強調します。そこに辿り着いた京都大学での基礎研究。これがターニングポイントをもたらし、エポックメーキングな発表をさせていただきました。大学の中で、基礎研究として「ステップ制御エピタキシー」法による結晶成長、それを用いたSBD、MOSFETなどデバイスを提案したことを紹介します。
実際に社会で使っていただこうとすると、企業がそれをつくってくださらないと駄目ですが、国家プロジェクトで「この方向だよ」というガイドラインがあって初めて企業が頑張ってくれる。それらにどのように携わったかということを紹介させていただき、最後に今後の展望をお話させていただきたいと思います。
今日は記念講演として、「Crazy boyの歩いた道」としてお話をさせていただきたいと思います。駆け出しの若造がとんでもないテーマにとりついて、はじめは出口も見えないようなところでありましたが、私の恩師がよく言われた「工学は社会で使われて初めて意味があるのだ」、これだけはずっと自分のモットーにしてきました。そして、「人のまねはしない」、「他人と違うことをやる勇気を持って挑戦をする」というその姿勢は今も変わっておりません。
内容は、まず、半導体によるICTイノベーション。現在の状況はどんなところにあるかということを紹介させていただきます。次に電気エネルギーの有効利用。ここでパワー半導体の果たす重要な役割ということを紹介します。そして、省エネルギーという観点から、シリコンカーバイドの出番であると強調します。そこに辿り着いた京都大学での基礎研究。これがターニングポイントをもたらし、エポックメーキングな発表をさせていただきました。大学の中で、基礎研究として「ステップ制御エピタキシー」法による結晶成長、それを用いたSBD、MOSFETなどデバイスを提案したことを紹介します。
実際に社会で使っていただこうとすると、企業がそれをつくってくださらないと駄目ですが、国家プロジェクトで「この方向だよ」というガイドラインがあって初めて企業が頑張ってくれる。それらにどのように携わったかということを紹介させていただき、最後に今後の展望をお話させていただきたいと思います。
ご来賓祝辞
- 内閣府 総合科学技術・イノベーション会議 議員久間 和生氏
- 国立研究開発法人 科学技術振興機構 顧問中村 道治氏
- 本田技研工業(株)取締役相談役伊東 孝紳氏
- 日本電産株式会社 専務執行役員福永 泰氏