Home本田賞2019年 贈呈式レポート

贈呈式レポート

※受賞者・ご来賓の所属・役職・プロフィール内容は受賞当時のものです。

2019年本田賞 贈呈式レポート

2019年11月18日、帝国ホテルにて

左よりヒントン博士・博士ご息女エマ様・石田理事長・中島副理事長
40回目となる2019年本田賞贈呈式は、11月18日に東京の帝国ホテルにおいて、在外公館担当者、政策担当者、学識者、報道関係者など約230名を招き開催されました。
本年は、人工知能におけるディープラーニングの先駆的研究と実用化へ貢献したトロント大学名誉教授、ベクター研究所 主任科学顧問のジェフリー・ヒントン博士が受賞しました。

受賞者紹介ムービー

ヒントン博士による受賞記念講演


「ディープラーニング革命」ジェフリー・E・ヒントン博士

 本日はディープラーニングの仕組みについて主に解説させていただきます。
 これまで人間にしかできなかった知的な行為を機械的に実行するAI、いわゆる人工知能には大きく2種類あります。従来のAIである思考の形式や法則の情報をインプットすることにより論理的に判別するシンボリックAIと呼ばれる人工知能、もう一つが生物の脳に着想を得た生物学的なアプローチ、ニューラルネットワークを用いてディープラーニングするコネクショニストAIです。
 ディープラーニングとはニューラルネットワークを用いた機械学習のことであり、ものを認識するためにまず情報を細分化し特徴を振り返り確かめながら判別し学習していき、間違えた場合はその誤りを反映、判別の基準を修正、学習していきます。学習するための十分なデータさえあればどんどん精度が上がっていき、人と同じようにその物の概念を理解していく学習になり概念をゼロからつかんでいくので、人間がすることはその名前を教えることだけになる「自律的なインテリジェンスをもった機械の始まり」が起きています。
 その後、コンピュータの速度向上とデータセットの容量増加により、大規模ニューラルネットワークが実現し、いくつかの技術改善により、私が受け持つトロント大学の大学院生による深層ニューラルネットワークは、わずか数年で音声・画像認識に成功しました。
 今もディープラーニングの革命は続いています。

記念講演録PDF



ご来賓祝辞

カナダ大使館 公使(商務)
トレイシー・レイノルズ氏
東京大学 名誉教授
国立研究開発機構 理化学研究所 栄誉研究員
甘利 俊一氏

本田技研工業株式会社 取締役会長
神子柴 寿昭氏
国立研究開発法人 理化学研究所 
革新知能統合研究センター 副センター長
上田 修功氏

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